セラピードッグについて
FERNA訪問看護ステーションでは、医療従事者又はトレーナー(JPLA)の資格を有した者によるサービスを展開し、人が犬と触れ合うことによって生理的、精神的に安定を得ることや、運動機能の回復効果が得られることを目的としたドッグセラピー活動を行っております。
サービス提供までの流れ
1.当ステーションでのサービスを受けられている方(又は施設様)で、ご希望がございましたらお問い合わせくださいませ
2.事前打ち合わせを行います
3.サービス開始
4.サービス実施後も都度ご状況など確認させていただきながらご状況にあわせた取り組みをさせていただきます
FERNAでの取り組み
当ステーションではカニン・グッドシチズン(CGC)プログラムを参考に、広く社会に受け入れられるために必要なマナーの到達度を確認し実施しております。実施しておりますプログラム内容は以下10項目となります。
見知らぬ人を受け入れる | 犬に見知らぬ好意的な人が近づき、パートナーと会話をする間犬が平静を保てるかどうかを評価します。 |
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撫でられても落ち着いている | 犬が見知らぬ好意的な人に撫でられている間、おとなしくしていられるかどうかを評価します。 |
外観とグルーミング | パートナーではない好意的な人が、犬の毛をとかし、歯、耳、足などを触り、健康な状態であることを確認できるかを評価します。 |
リードを引っ張らずに歩く | パートナーが犬を制御できるかどうかを評価します。 |
群衆の中を歩く | 犬が公共の場所でもコントロールできるかを評価します。 |
シット、ダウン、ステイ | お座り、伏せ、待て、ができるかを評価します。 |
呼ばれたら来る | パートナーが犬を呼んだ際に、指示に従い駆け寄ってくることができるかを評価します。 |
見知らぬ犬への反応 | 犬が見知らぬ犬が近くにいても落ち着いていられるかを評価します。 |
騒がしい場所での反応 | パニックになったり逃げようとしたり、吠えたり、威嚇しないかを評価します。 |
パートナーとの分離 | パートナーが3分間視界から立ち去る際の状態が落ち着いていられるかを評価します。 |
ストレスの軽減 | 触れ合いや一緒に過ごす時間は、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を約30%抑制することが報告されています。 また、触れるだけで心拍数が10%程度低下し、リラックス状態に導いてくれます。 |
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コミュニケーション能力の向上 | セラピードッグと接することで、笑顔や会話が自然と増え、コミュニケーション能力が向上する効果が期待されています。特に高齢者施設や病院での活動では、入居者や患者の約60%以上が「会話が増えた」と感じており、心の壁を和らげる役割を果たしています。 |
免疫力の向上 | セラピードッグと触れ合うと、体内の免疫細胞であるNK(ナチュラルキラー)細胞の活性が約20%向上することが研究で明らかになっています。これは、病気への抵抗力を高めるうえで非常に重要な要素です。 |
うつ症状の緩和 | セラピードッグとの交流は、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌を促進 し、うつ症状の軽減に効果的です。実際に、セラピードッグと週に2回以上接した方の80%以上が「気分が前向きになった」と報告しています。 |
運動機能の向上 | セラピードッグと一緒に歩いたり遊んだりすることで、運動量が増加し、体力の維持や関節の動きの改善に効果的です。特にリハビリの一環として利用された方の約40%が、運動能力が向上したと感じています。 |
わたしたちの想い
以前から、犬は人に対する親和性に優れており、セラピー動物の中でも最も扱いやすく、セラピードッグとしての理解や受け入れをしてもらいやすいのでは?という思いを持っておりました。 そして、犬は人との関わりが最も長い動物でもあり、最も身近な動物でもあります。 在宅療養されている一人でも多くの方に、セラピードッグの温かさや愛らしさを感じていただけるよう、真心を込めて活動を続けていきたいと思っております。 どうぞよろしくお願いいたします。